解体工事の費用は複数要因があり、そうした要因を鑑みてそれぞれの工事費用が算出されていきます。例えば、木造建築、鉄骨造それぞれでベースとなる1坪当たりの単価が異なります。また構造だけでなく、施工条件や解体を担当する業者、アスベストの有無によっても変わってきます。
解体工事の費用はこうした個別の要因で決まってくるため、一概に1坪いくら、という風には言えません。こちらでは解体工事の費用の決まり方と、魚沼市の坪単価をご紹介していきます。
解体工事の費用は、建物の構造、解体(施工)条件、解体する業者、アスベストの有無の4つの要因で決まってきます。
いわゆる躯体=骨組みが費用に大きく関係します。躯体は木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造(鉄骨鉄筋コンクリート造)と3つに分類され、木造で坪3万円から4万円、鉄骨造で3.5万円から5万円、鉄筋コンクリート造で4万円から6万円が相場です。
加えて、地下や高床の基礎がある場合は、解体費用が大きくなります。
敷地が広く、重機が入りやすい場所では安く、逆に隣家と隣接していたり、土地そのものが狭かったりする場合は高くなります。
解体業者の中には施工も自分たちで行う会社と、受注だけ行いあとはすべて下請けに回す会社があります。前者は自社で重機を保有しているため、解体費用は安く済みますが、後者は元請け業者(受注業者)の中間マージンが引かれるため、費用が高くなります。
アスベストはかつて断熱材として使われていた建材ですが、発がん性物質を含んでいることがわかり、今は使用が禁止されています。こちらが含まれている場合、解体費用は坪単価で10万円を超えるケースも出てきます。そのほか、産業廃棄物業者へごみの処分を依頼する際にもお金がかかります。通常では10万円前後、ごみが多い場合はその2倍から3倍の費用がかかります。
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あくまで一例ですが、魚沼市の解体費用相場を見ていきましょう。
魚沼市の解体費用相場は2019年現在、1坪あたり3.5万円です。価格レンジは2.9万円から4.1万円となっており、木造住宅では3.1万円、鉄骨造で3.4万円、アパート・長屋で2.9万円が平均の坪単価です。
実際の施工例を紹介します。建物は3階建てアパート、坪数は41.50坪で、価格は税抜き209.6万円でした。内訳は、1階(RC・鉄骨造)が15.25坪で48.8万円。2階・3階(木造)で26.25坪、73.5万円、以上が建物の解体費用で122.3万円。
そのほか、土間コン撤去工事に15.3万円、裏鉄骨物干し場解体工事に7.6万円、玄関鉄骨下屋解体工事に13.2万円、養生工に30.8万、重機回送費3.0万円、内部残存物分別処分費10.0万円(トラック2台分)、設備止め・工事用水設置工事6.0万円、これに諸経費(申請書作成、届け出・滅失書類)が5万円となっています。
建物だけで1坪3万円程度ですが、付帯工事や処分費用など、それ以外の経費が掛かる場合、金額が高くなります。
解体工事の費用の決まり方と、魚沼市で解体工事を行った場合の坪単価を見てきました。今回は魚沼市を参考にしましたが、場所で費用の価格差が決まるわけではなく、隣接物件の有無や庭木の有無などいろいろな個別の要因が重なると、費用は高くなります。
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