許可・登録、工事保険への加入

建築工事業、土木工事業、とび・土工工事事業、解体工事業のうちいずれかの建築業許可証をもっているか、解体工事業登録されている業者を選びます。

確認方法はホームページでの確認、もしくは金額の見積もり時に許可証や登録番号を提示してもらいましょう。また工事保険ですが、加入していない解体業者は意外に多いため、担当者に確認しておきましょう。

見積もり書の内容

解体工事の内容を明記し、工事項目ごとに費用を計上して、それに基づいた見積もり金額を提示しているかを確認します。

担当者の対応

担当者の言葉遣い、態度、雰囲気を観察し、質問に対してわかりやすく丁寧に答える、近隣の方への対応がきちんとできる、相談しやすいなど、安心して工事を任せられそうな解体業者かどうかを判断します。こうした対応力の良さは、過去の事例を元に確認することができます。

安すぎないかどうか

建物の解体は解体だけでなく、廃棄物の運搬と処理がセットになります。この産業物の運搬・処理の費用があまりに安い金額だと、不法投棄している可能性があります。ホームページに処分代を含まない金額を掲載していることもあるので、見積もり時には十分に確認しておきましょう。

目安としては1坪あたり3万3千円が平均的な相場です。どんなに安くても1坪2万円を切るケースはほとんどないので、この金額に近い場合は注意が必要です。

合法的かどうか

廃棄物処理法や建設リサイクル法の順守が解体工事には求められてきます。そうした状態で解体工事を行うかどうか確認したいところですが、建設リサイクル法の届け出を行ってくれるか、工事前に工事に関するマニフェストを発行してくれるか確認しておきましょう。

もし業者が不法投棄していた場合、依頼主も「5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金、またはその併科」が課せられることになるため、合法的な工事を行う会社かどうかは慎重に検討していく必要があります。

自社での施工か

全国規模で展開している解体業者の中には、受注だけを行い肝心の工事は地元の下請け解体業者が担当することもあります。下請け業者には意思疎通ができていない場合も多く、トラブルや近隣への悪影響といった懸念が大きくなります。

加えて下請けに回される分工事費用が高くなったり、下請け会社の取り分が少なくなるために工事が粗くなってトラブルが起きる、という事例も考えられます。